2010年8月31日火曜日

まぼろしハワイ

まぼろしハワイ 読了。今月の幻冬舎文庫からの新刊で、ひさしぶりによしもとばななの文章が読みたくなったので手に取った。

彼女が描くハワイについての中編集であるが、なかなか読み応えもあったし、ますますハワイに行きたくなった。彼女の著書の中で、ハワイについて描いた小説というと、サウスポイントが思い浮かぶ。これは「ハチ公の最後の恋人」の続編のような小説であり、ハワイがとても色鮮やかだと読了後の感想で思ったことがある。

グアムにはいったことがあって、そのときですら開放感と日本語を使わなくてもいい自由で、楽しいものがいっぱいあって、暑い中、冷たいバドワイザーをベランダで飲みながら、シナモンロールをほおばっていた小さな幸せを思い出した。Kマートにいって子供のようにおもちゃを見たり、フードコートでピザを食べながらコーラをのんで半日をすごしたり、とにかく南の島にはなにか独特な楽しさや幸せがある。沖縄も然り。

飛行機の時間が長いから、という理由で(ものすごくシンプルだ)まだ、オアフ島にもいったことがないしハワイ島にもない。でも、よくなぜかハワイのでてくる小説や映画に遭遇するのでとても行きたくなる。ハワイ島にいったらまずはじめは、ホノカアに行きたい。これは、映画、ホノカアボーイの影響。ハワイでピナコラーダが飲みたい。これは、村上春樹のダンスダンスダンスの影響。

小説の中で描かれていることを体験するのが私はすこぶる好きで、だから紀行文を読んだり旅がテーマになっている小説をよく読むのだろうなと、思う。

南の島は、今の日本のように暑いはずなのに、もっと別の暑さだからなぜか平気であって、機会があればぜひ、ハワイには行ってみたいと思う。この本のあとがきどおり、ハワイに行きたくなりましたよ!

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