2010年8月30日月曜日

ねこたちとわたしと旅

うちには猫が2匹いる。オスとメス、そらという名前のねこと、ぴーという名前のねこがいる。

今日、ソラはどうやら風邪をひいたようで、吐き気でぐったりして動かない。いまも目の前で眠っている。私は猫たちがすごしやすいようにエアコンをつけ、あまり寒くならないようにした。ぴーは、元気でご飯をたべたり、おやつをたべたり、ブラッシングをしてくれと甘える。2匹ともブラッシングされるのがすきなのだ。

それでも、本日は両親が不在のためか、猫たちはなんだか寂しそうである。猫は家につく、というが案外それでも世話をしてくれるひとには恩義に厚い。私が学生のころ、よく可愛がっていた野良猫がピンチになったとき、病院までつれていったほど、野良猫を手厚く看病した。

それから不思議なことが起こった。当時、トラ、とよばれていた野良猫が自分にそっくりな子猫を我が家につれてきたのだった。名前をチビトラとよぶことにした。自分の命がなくなるときまで、トラはチビトラとともに我が家へ遊びにきたものだった。しばらくすると、チビトラがまた自分にそっくりな猫をつれてきた。チビチビと名前をつけた。

こうして、3代にわたって我が家に野良猫が遊びに来てはご飯をたべ、ときどき風呂にいれて、わしわし洗ったり、怪我をしていると手当てもした。チビチビは大人に
なると旅に出た。

ソラが今日はぐったりしているので、ぴーは気になるのか、ずっとソラのちかくで様子を伺っている。めったに一緒に寝たりしない2匹が一緒に寝ているのを始めて目撃してしまった。猫同士でもやはりなにかしゃべっているのだろうか?

普段から私はあまりテレビをみないので、今日はとても静かだ。
私は洗濯をし、料理をつくり、夕食をたべ、ミネラルウォーターで喉を潤す。
あずきバーを食べながらゆっくりと小説を読んでゆく。
洗濯をしているあいだに、猫のトイレを綺麗にしたり、明日がごみの日なのでごみの片付けをしたりする。明日も猛暑になるようなので、洗濯がよくかわくことだろう。

いまさらながら、ペ・ヨンジュン氏の紀行文を再読している。そのなかでも伝統酒とハノク(韓屋)の部分を丁寧に読む。先日韓国への旅をしてきて以来、伝統酒のマッコルリやハノクについてよく考える。今度行ったときは北村にある、マッコルリをつくっている職人さんの家があるので見学しにいくぞと思う。同時に、ハノクはもちろん、ソンミョ(宋廟)にいったときに韓国の神社仏閣建築に興味をもったので、次回はぜひ神社仏閣めぐりがしてみたいと思う。

おそらくその気になれば、ソウル近辺におけるフィールドワークの論文なども探すことが可能だと思うので、いちど母校に足をはこび、恩師といろいろ話がしたいと思うが、なかなかキャンパスが遠いので実現しないのが現状。

論文を読みながらいろいろなことを感じ取る時間はさぞ至福な時間だろうと思う。もっと韓国語ができるようになれば、韓国の文献に挑戦してみたい。これは今ひっそりと目標にしていることだ。伝統酒についての文献を読みながら、未来の夫と一緒にマッコルリをつくってみたいと思う。(実は、夫になるであろう人は酒の醸造についてすごく興味をもっている。できれば大学にもどってバイオロジを学びたいほどだ、と語っていた)

私のフィールドワークは国内からスタートし、いまは海外へとそのエリアは広がっている。それでも宮本民俗学の基本である「歩く・見る・聞く」はいまでも私の根底にあるセオリーだ。場所がどこであれ、歩き、見て、聞く。

銀色夏生先生のように、自由に文章がかけたらいいのになぁと思うことがある。どこかに旅に出たらその旅の詳細を書きたくなる。紀行文といえば村上春樹氏の紀行文もまた秀逸であるし、私はそういった本に出会うたびに旅にでたくなるのだ。

こうやってのんびりblogに文章をつづったり、語学の勉強をしたり、小説をゆっくりと読むことができる時間は贅沢だなぁと思う8月の終わりの夜だった。

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